M-1グランプリの賞金はずっと1000万円。2001年からの価値を計算してみた

こんにちは、Trader Shin(トレーダー神)です。
冬になると、株価のボラティリティと同じくらい熱くなるのが――M-1グランプリ。
2001年から始まり、今では国民的イベントになった漫才の祭典です。

ところで、知っていましたか?
このM-1、賞金はずっと1000万円のまま。
……24年間、一度も変わっていません。

※ちなみに副賞としてスポンサー企業からの車やギフトなどもありますが、
今回はそれらを除き、「賞金1000万円」だけに焦点を当てて考えます。


2001年の1000万円は、今の1104万円

私が気になるのは、「お金の時間価値」です。
つまり、同じ金額でも、時間が経てば価値は変わるということ。

総務省のデータをもとに、2001年から2025年までの平均インフレ率(約0.4%)を複利で計算すると、

(1 + 0.004)の24乗 ≒ 1.104

つまり、物価は24年間で約10.4%上昇。
2001年の1000万円は、今の価値で約1104万円に相当します。


今の1000万円は、昔の905万円くらい

逆に言えば、
今の1000万円は2001年の905万円程度の価値しかありません。

賞金が名目上は変わらなくても、
実質的には10%以上目減りしています。
投資家の世界なら「実質リターンがマイナス」と言われる状態です。


もし物価に合わせて調整していたら?

もし運営側が賞金を「実質価値」で維持していたとすれば、
2025年の賞金は少なくとも1100万円に設定されていてもおかしくありません。

芸人たちは24年間、ネタと努力を積み上げ、
視聴率やSNSバズも24年前とは比べ物にならない規模になっています。
それでも賞金は据え置き。
これを企業に置き換えれば「売上が伸びても給与は据え置き」と同じ構図です。


変わらない“1000万円”が象徴するもの

それでも、M-1の「1000万円」は不思議なほど夢があります。
たとえ実質価値が下がっていても、
人生を一夜で変える額であることには変わりありません。

お金の価値は下がっても、
「1000万円を掴む瞬間の価値」は、むしろ上がっているのかもしれません。
それは数字ではなく、“物語”の価値だからです。


投資家の視点で見れば

私たち投資家も同じです。
手元の1000万円をどう使うかで、24年後の価値は大きく変わります。
M-1の賞金が減価したように、「動かさないお金」は目減りします。
逆に投資すれば、物語を作れる。

芸人が舞台で笑いを生み出すように、
投資家は市場で価値を生み出す。
どちらも、リスクを取る者にだけリターンがあるという点で、共通しているのです。


まとめ

  • 2001年→2025年で物価は約10%上昇
  • 2001年の1000万円 ≒ 2025年の1104万円
  • 実質的に賞金の価値は10%減少
  • ただし夢と物語の価値はむしろ上昇中

投稿者:

Trader Shin

こんにちは、米国株ブロガーTrader Shinです。このブログにお越しいただき、ありがとうございます! Trader Shin の投稿をすべて表示