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長期インデックス投資家はなぜ暴落で動揺しないのか|選択と帰属の話

スタバか?伊藤園のタリーズか? 長期インデックス投資家が、日常の選択まで考え始めた話

AIは、これからまだ伸びると思っている。仕事にも生活にも、AIはすでに入り込んでいるし、これからもっと使われるはずだ。企業の生産性も上がっていくだろうし、AIが資本主義を押し上げる大きな材料になることも、たぶん間違っていない。

ただ、そこでひとつ引っかかる。AIはこれからだと思っているのに、AI関連の株価はもうかなり上がっている。NASDAQ100も強い。S&P500も大型テックの影響が大きい。「これから伸びる」と思う一方で、「もう織り込みすぎでは?」とも思う。長期インデックス投資をしていても、こういうことは普通に考える。

AIだけで資本主義が伸びているわけではない

少し落ち着いて考えると、AIは資本主義を押し上げる要素のひとつでしかない。人口が増える地域がある。企業は利益を出そうとする。生産性を上げようとする。インフレもある。弱い企業は消え、強い企業が残る。制度も市場も、長い時間をかけて変わっていく。

AIは、その中で今いちばん目立っている材料だ。つまり、資本主義が伸びる理由はAIだけではない。AIは大きなエンジンだが、資本主義そのものはもっと大きな仕組みで動いている。

だから私は、AI銘柄を当てにいくより、S&P500やNASDAQ100のような指数を持つ方が自分には合っていると思っている。米国企業の長期的な成長には乗る。でも、どの会社が勝つかまでは当てにいかない。だから個別株ではなく、S&P500やNASDAQ100を買っている。

では、日常では何を選べばいいのか

ここで、話は急に日常に戻る。スタバに行くのか。タリーズに行くのか。私は、スタバというアメリカ発のブランドが好きだ。世界中に店があり、どこに行ってもだいたい同じ体験がある。その感じが好きで、よく使っている。

一方で、日本には伊藤園のタリーズもある。店として悪いわけではない。コーヒーを飲むだけなら、どちらでもいい日もある。でも、投資のことまで考え始めると、少し見え方が変わる。

私はS&P500やNASDAQ100を買っている。つまり、米国企業の長期的な成長に自分のお金を置いている。その自分が、日常でも米国ブランドを選ぶ。これは別に「スタバを応援して世界を変える」という話ではない。そんな大きな話ではない。

投資成績に影響するとは思っていない。ただ、自分がどちら側にお金を置いているのかを、日常でも確認しているだけだ。

自分ひとりの選択で世界は動かない

ここは冷静に見ておきたい。私ひとりがスタバに行っても、アメリカ経済は動かない。私ひとりがタリーズに行っても、日本経済は動かない。S&P500を毎月買っても、NASDAQ100を買っても、私の買付だけで市場はびくともしない。

これは事実だ。だから、「自分の消費で世界を動かす」みたいな言い方は、少し大げさだと思っている。でも、だからといって選択に意味がないわけではない。

選挙と同じだ。自分の1票だけで政権が変わるわけではない。でも、投票には意味がある。自分がどちら側に立つのかを示す行為だからだ。消費も投資も、それに近い。影響は小さい。でも、自分の立ち位置は決まる。

応援ではなく、自分がどこに乗るか

「応援」という言葉を使うと、少し違和感がある。企業を応援したいから株を買う。国を応援したいから指数を買う。そういう考え方もあると思うが、私の場合は少し違う。

私は、米国企業を応援するためにS&P500やNASDAQ100を買っているわけではない。日本企業が嫌いだから日本株を完全に否定しているわけでもない。もっと単純に、自分がどの流れに乗るかを選んでいる。

日本で暮らしている。円で収入を得ている。投資信託も円で買っている。でも、資産の成長を預ける先としては、米国株の指数を選んでいる。この状態を自分で分かっていることが大事だと思う。

長期インデックス投資は、判断を減らすための投資

個別株を買うと、その会社の業績、経営者、商品、競合、株価、決算を見続けることになる。うまくいけば嬉しいが、下がれば自分の判断が間違っていたように感じる。これはかなり疲れる。

長期インデックス投資は、そこをかなり減らせる。どの会社が勝つかを当てにいかない。個別の決算に振り回されない。市場全体、あるいは大きな指数の成長に乗る。もちろん、指数も下がる。S&P500もNASDAQ100も暴落する時はある。NASDAQ100は特に値動きが大きい。

それでも、個別株よりは気持ちが揺れにくい。なぜなら、ひとつの会社に賭けているわけではないからだ。自分の判断で選んだ会社が失敗した、という感覚になりにくい。市場全体が悪い時期なのだ、と受け止めやすい。これは長く続ける上で、かなり大きい。

暴落しても「裏切られた」と感じにくい理由

個別株で下がると、「この会社を信じたのに」と思いやすい。でも、S&P500やNASDAQ100で下がった場合は少し違う。もちろん資産が減るのは嫌だ。評価額が下がれば普通に腹は立つし、不安にもなる。

それでも、「裏切られた」という感じは少ない。自分は特定の会社に人生を預けたわけではない。米国企業の大きな流れに資産を置いている。好調な時期もあれば、不調な時期もある。その中で、毎月買い続けている。

そう考えると、下落は失敗ではなく、長期投資の途中にあるものとして見られる。だから続けやすい。

スタバを選ぶのも、NASDAQ100を買うのも同じ方向にある

スタバに行くか、タリーズに行くか。普通に考えれば、ただのカフェ選びだ。味、場所、席、価格、その日の気分で決めればいい。

でも、私の場合は少しだけ投資とつながっている。米国インデックスに資産を置いている。米国企業の長期的な成長に乗ろうとしている。だったら日常でも、米国ブランドを選ぶ方が自分の中でつながる。

もちろん、それで株価が動くわけではない。経済に貢献していると言えるほどの話でもない。ただ、自分の選択の向きがそろう。これは意外と大事だ。長期投資は、成績だけで続けるものではない。自分が納得して持てるかどうかも大きい。納得できないものは、下がった時に持てない。好きでもないもの、信じてもいないものは、暴落時に手放したくなる。

だから私は、自分が納得できる方にお金を置く。

だから今日も、米国インデックスを買う

世界を動かしたい気持ちはある。経済に少しでも貢献したい気持ちもある。でも、現実には、個人ひとりの消費や投資で世界は動かない。そこは分かっている。

だから私は、世界を動かそうとは思わない。相場を当てようともしない。どの会社が次に爆上げするかを探し続けることもしない。その代わり、自分がどの流れに乗るかだけは決める。

私はS&P500、全米株式、NASDAQ100を買う。日本円で、投資信託として買う。毎月、淡々と買う。そして朝は、スタバに行く。

スタバか。伊藤園のタリーズか。それはただの好みの話でもある。でも、私にとっては、自分がどこにお金を置いて、どの流れに乗るのかを確認する、小さな選択でもある。

長期インデックス投資家にとって大事なのは、全部を当てることではない。自分が納得して持てるものを、長く持つことだ。だから今日も、私は米国インデックスを買う。そして、スタバで朝食をとる。

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