「神10社」からの卒業──個別株を売却し、S&P500とNASDAQ100で2億円を目指す戦略

1. 序章:「神10社」からインデックス投資へ

かつて、私は「神10社」と呼ぶ厳選した個別株ポートフォリオを持っていた。

  • Amazon (AMZN)
  • Google (GOOG)
  • Apple (AAPL)
  • Starbucks (SBUX)
  • Microsoft (MSFT)
  • NVIDIA (NVDA)
  • Meta Platforms (META)
  • Visa (V)
  • Mastercard (MA)
  • Adobe (ADBE)

これらの企業は、成長性と安定性を兼ね備え、私の資産形成を支えてきた。しかし、2024年末、私はすべての個別株を売却する決断を下した。

なぜなら、目標額に到達するために、もはや個別株のリスクを冒す必要がないと判断したからだ。

2. 売却の理由:インデックスで十分な成長が見込める

この決断の背景には、GPTの提案があった。GPTは私の資産状況と市場データを分析し、次のように結論づけた。

  • S&P500とNASDAQ100の適切な比率で十分な成長が期待できる
  • 副業による入金力があるため、リスクの高い個別株に依存する必要がない
  • 個別株は銘柄リスクがあるが、NASDAQ100を活用すれば成長性を取り込みつつ分散投資が可能

これらの理由から、「神10社」から卒業し、S&P500とNASDAQ100を中心としたインデックス投資戦略へ移行することを決めた。

3. 投資戦略の核心:S&P500とNASDAQ100のバランス調整

私の最終的なポートフォリオの目標比率は以下の通りだ。

  • S&P500:60%(安定成長の柱)
  • NASDAQ100:30%(成長ブーストの要)
  • その他:10%(調整枠)

ただし、成長を加速するために、一時的にNASDAQ100の比率を40〜50%に引き上げる戦略を取る。

  • 成長が見込める時期にはNASDAQ100を増やし、リターンを最大化する
  • 一定の資産規模に達したら、S&P500の割合を増やしてリスクを抑える

個別株を持たずとも、NASDAQ100の比率を調整することで、神10社と同じような成長を狙えるのだ。

4. 60歳以降の戦略:積み立て終了、あとは寝かせるだけ

  • 60歳までは積み立てを継続し、ポートフォリオを完成させる
  • 60歳以降は新規購入をやめ、資産を運用するフェーズに移行
  • 72〜75歳まで保有し、複利の力で2億円を目指す

インデックス投資の最大の武器は時間と複利だ。 途中で売却せず、長期間寝かせることで、資産を効率的に増やしていく。

5. 結論:個別株を手放し、成長と安定を両立する戦略へ

今回の決断は、「神10社」を信頼してきた自分にとって大きな転換点だった。しかし、投資は感情ではなく、データと合理性で判断するもの。

  • 個別株を手放し、S&P500とNASDAQ100を活用することで、同等以上の成長を期待できる
  • NASDAQ100の比率を戦略的に調整することで、リスクとリターンのバランスを最適化できる
  • 目標額2億円に到達するために、入金力と複利の力を活用するのが最も合理的

個別株をやめたことで、投資の本質をより深く理解できた。 目標は明確、あとはこの戦略を淡々と実行するだけだ。

株のリスクとは何か?株のリスクを理解し、長期投資への自信を持つようになった話

株式投資におけるリスクとは

株式投資に興味を持ち始めた頃、最初に考えたのは「株のリスクとは一体何なのだろう?」ということだった。真っ先に頭に浮かんだのは、「持っている株が紙くずになること」。ニュースなどで、企業が破綻して株が無価値になるという話を聞いたことがあり、これがリスクではないかと考えていた。

リスクとは「値動きの大きさ」

しかし、実際に少し調べてみると、この考えはまったくの的外れであることが分かった。株式投資におけるリスクとは、そうした極端な状況だけを指すわけではなかったのだ。

リスクとは「値動きの大きさ」を指すということを、Amazonオーディブルで株式投資に関するオーディオブックを聴いて知った。株価は日々上下に動いており、その変動幅が大きいほどリスクが高いとされる。

「それなら大したことじゃないな」と思った

値動きの激しさがリスクであるなら、それは自分が予測し、管理できる範囲のことだと感じた。もちろん、株価が下がると資産が減るが、長期的に見れば回復する可能性も高い。これが「リスク」であるなら、必ずしも怖がる必要はないと考えた。実際のところ、この認識が株式投資を始める大きなきっかけとなった。

投機は判断ミスで全て失いそうで怖い

さらに進んで、投資と投機の違いを学んだ。これも自分にとって大きな発見だった。投機は短期的な利益を追求するもので、まさにギャンブルのような要素が強い。それに対して、投資は長期的な視野に立ち、時間をかけて資産を増やしていく方法だ。

自分はギャンブルが嫌いだ。だからこそ、株式投資もギャンブルだと感じ、敬遠していた。しかし、投資と投機の違いを理解することで、投資がリスクを管理しながら、慎重に資産を増やす方法であると分かり、安心した。投機のように短期的な判断ミスで全てを失う恐怖があることも理解し、そのリスクの大きさに改めて注意を払うようになった。

これからの投資の道のり

こうして、50歳で株式投資を始める決心をした。リスクを理解し、投機ではなく投資に取り組むことで、将来をより豊かにするための一歩を踏み出したのだ。もちろん、これからも多くの学びと挑戦が待っているだろうが、少しずつ自分のペースで進んでいきたいと思う。

投資の世界は広大で、まだまだ知らないことがたくさんある。しかし、リスクを正しく理解し、長期的な視点を持って取り組むことで、自分にとって最適な方法を見つけることができると信じている。これからも、投資に関する知識を深めながら、少しずつ前進していくつもりだ。

次回は具体的に株式投資について書いていく。

新たなステージへ!50歳から始める米国株の冒険

50歳を迎える少し前、世界は大きな変革の時期に突入していた。2020年、コロナウイルスのパンデミックが世界を襲い、生活のあらゆる面が一変した。私もその影響を受け、これまで考えもしなかった新たな挑戦に踏み切ることにした。それが、「株式投資」だった。

以前から株には興味があった。ニュースで株価の変動を見たり、成功した投資家の話を聞くたびに、「自分もやってみたいな」と漠然とした興味を持っていた。ただ、それまでの忙しい日常に追われ、実際に投資を始める機会がなかった。しかし、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことで、ようやく行動に移すことができた。

その頃、株式市場は大きく下落していた。毎日のように「歴史的な暴落」や「経済危機」の文字がニュースを賑わせていた。多くの人々が不安に駆られ、売り急いでいるように見えた。そんな中、私は逆に「今がチャンスだ」と思った。もちろん、リスクも大きいことは承知していたが、それでも私の中には強い確信があった。

この決断に至るまで、自宅にこもっている間に、Amazonオーディブルで聴ける株式投資に関するオーディオブックをすべて聴いた。初心者向けの入門書から、プロフェッショナルの戦略を解説するものまで、さまざまな資料を通して知識を蓄えていった。最初はわからないことばかりだったが、徐々に株式市場の仕組みや投資の基本を理解できるようになっていった。

実を言うと、これまでの人生で「大きな成功」を収めたわけではないが、どこか自分は「運が良い」と感じることが多かった。特に何かを狙って成し遂げたわけではないのに、自然と物事がうまく進んでいくような感覚があった。だからこそ、その漠然とした「運の良さ」があれば、株でも成功するのではないかと、なんとなく思ったのだ。

こうして、私は50歳で株式投資を始めることにした。初めての投資は、まるで新しい冒険に足を踏み入れるような感覚だった。未知の世界に飛び込む不安と同時に、どこかワクワクする気持ちもあった。

もちろん、投資にリスクは付き物であり、全てが順調にいくわけではない。しかし、50歳という節目に新しいことに挑戦できたこと自体が、大きな意味を持っている。株式投資の世界に足を踏み入れるという決断は、私にとって大きな一歩だった。50歳からでも遅くはない。むしろ、今だからこそできることがあると信じて、これからも挑戦を続けていくつもりだ。

次回はリスクについて話します。